女性に多いフレイルとは?
最近よく耳にするフレイル。
今日は、女性に多いフレイルについてお話しします。
近年、高齢者の健康課題として注目されている「フレイル」。
特に女性は、男性に比べてフレイルになりやすい傾向があります。
今回は、フレイルの原因や女性に多い理由、そして予防方法についてです。

フレイルとは?
フレイル(Frailty)とは、加齢に伴い心身の活力(筋力や認知機能、社会とのつながりなど)が低下し、要介護状態に近づいている状態を指します。
健康と要介護の中間的な段階とされ、適切な対策を行えば改善する可能性があります。
フレイルには、以下の3つ
1.身体的フレイル:筋力低下、歩行速度の低下、疲れやすさなど
2.精神・心理的フレイル:うつ状態、認知機能の低下など
3.社会的フレイル:孤立、社会参加の減少など
女性にフレイルが多い理由
フレイルは男女ともに起こりますが、女性の方がなりやすいとされています。
その理由は・・・
1. 筋肉量の違い
女性は男性に比べてもともと筋肉量が少なく、加齢とともに筋力が低下しやすい傾向があります。
特に閉経後は女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、骨や筋肉の健康が損なわれやすくなります。
2. 骨粗しょう症のリスクが高い
女性は骨密度が低下しやすく、骨折による寝たきりのリスクが高まります。
骨折をきっかけに活動量が減少し、フレイルへと進行するケースが少なくありません。
3. 栄養不足になりやすい
高齢女性は食が細くなりがちで、たんぱく質やビタミン・ミネラルの摂取量が不足しやすいです。
栄養不足は筋力低下や免疫力の低下を引き起こし、フレイルの進行を早めます。
4. 社会的孤立の影響
女性は長寿の傾向があるため、配偶者を亡くして一人暮らしになるケースが多くなります。
社会とのつながりが減少し、孤立することでフレイルのリスクが高まるのです。